さくらんぼと母の日

今年もさくらんぼが生りました。
もう鳥がずいぶん食べに来たようです。

背の届くところを摘みました。高いところのは鳥に残しておきます。
家のさくらんぼは、市販のさくらんぼより小ぶりです。
間引きも肥料もやらないので、小さいのだと思います。
味も甘さ控えめで少し渋みがあって、人におすそ分けできるような代物ではありません。
それでも亡くなった父が植えてくれたこのさくらんぼを、毎年摘みたくなるのです。

今日は母の日です。

子供から「チーズのカーネーション」と「ジンジャーシロップ」をもらいました。
そよ風のように流れるやさしさと温かさと穏やかさ。
幸せだなーと思います。
心が愛でいっぱいになります。

私は母に洋服をプレゼントしました。
姉と二人でです。
今日のお散歩の途中、洋服屋に寄って母に試着してもらって買いました。
スーツとそのジャケットに合わせられる花柄のスカートを買いました。
サイズはワンサイズ小さくなってしまった母ですが、とてもよく似合ったので、あの服を着て外出するのが楽しみです。
薬害パーキンソンの症状が消え、普通に歩けるようになった母と帰る夕暮れの散歩道。
母の速度では渡りきれない横断歩道。
信号が点滅をはじめ、腕を組んで駆け足で渡る母と私。
杖をつきながら一人で3歩ほど駆けてみる母。
そんな姿を見るのは何年振りだろう・・・。
心から幸せです。

目には見えないけれど、愛を感じること、幸せを感じること、何よりの薬だと思います。