桜が咲きました

「合格したよ～」

子供から電話がきた。今日は大学の合格発表の日。

１２時の発表だったが、家族はどうせダメだろうと思っていたし、本人も１２時に家を出たから、諦めていたのだと思う。

そんな気持ちでいても、もしかしたらと思っちゃうし、兎に角連絡が待ち遠しい。

パパからもすっと携帯を握り締めているというメールが来た。

発表から55分後に

「入ってた～」

という電話だった。

嘘のようで信じられなかった。

姉が「ほっぺた、つねってあげようか」

と言った。

「いや、いい」

大勢の方に応援していただき、励ましていただいた。

発表の前に卒業式もあったから、なおさらだ。

お世話になった先生や心配してくださった方たちに報告しなくちゃ。

午後は対応におわれた。

「ねぇ、決して一人ではなく、沢山の人たちのおかげで今の合格があるのだから

その人たちに感謝しなくちゃダメだよ」

そう話しながら、

子供と一緒に沢山、感謝した。

気づきもあった。

夜には好物のケーキが届いた。
乾杯をした。
それでもなんだか実感がうすいのは、諦めていて浪人を覚悟していたからかもしれない。

日付が変わった。

自分の時間が戻ってきた。

「おめでとう！よかったねぇ」

そんなメールの文字を見たとき

なんだか　とても幸せな気持ちに包まれた。

素直な気持ちが押し寄せた。

「嬉しくって」

と返信した。

「よかった！よかった！」

と返ってきた。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。

安らいだやさしい気持ちになる。

一足早く、桜が咲きました。

一緒に喜んでくれたすべての人に感謝。

「タンスをぶち壊す勢いで、蹴り上げるように踊り狂うべき
誰がなんと言おうと偉業を成し遂げたんだからさ」

そんなメールが実感がわかないと言う子供に友達からきた。

やっぱり、感謝しかない。

心から、ありがとう！