桑茶のＤＮＪ

人間ドックのクリニックにいる内科医の従兄との昨日の話の続き。

ＤＮＪ（ディーエヌジェイ）は、1-デオキシノジリマイシンといって

桑からしかとれない成分なんだそうです。

DNJで特に注目なのが

「小腸内で　糖分の吸収を抑制する働き」

食べ物の糖分は多糖類という形で、小腸内に運ばれます。

糖分分解と吸収は、小腸内で　αグルコシターゼという酵素によって

多糖から単糖（細かくなる）へ分解され、腸壁から吸収されるのです。

ＤＮＪは、糖分分解酵素　

αグルコシターゼと結合し、

糖分の分解を抑制する働きがあります。

分解されない多糖類は　

そのまま大腸へ運ばれ、

善玉菌のエサになります。

糖分分解酵素と
ＤＮＪが結合。糖の吸収を抑制します。
腸内環境改善にもなるというわけです。

東北農業研究センターのホームページに

１－デオキシノジリマイシン高含有桑葉エキスは

食後の血糖値上昇を抑制する

という研究成果が出ています。

ハーブやサプリもエビデンスが求められる時代。

サプリは食べ物と言うけれど

1ボトルにレモン果汁600個分のビタミンCは

どう考えても人が食べられる量じゃない。

ビタミンCだって、毎日大量に摂取していると

尿に排泄されたビタミンCは尿を酸性にするので、

尿中に溶けている尿酸やシュウ酸を析出させ、

腎結石や膀胱結石の原因になることがあると言われてます。

サプリもお医者さんが処方するといいなと思うこともあるの。

それから薬を飲んでいると飲んではいけないサプリがあって、

これは本当に危険。セント・ジョーンズ・ワートが有名だけど

イチョウ葉エキスも意外と怖い。

イチョウ葉エキスには血小板凝集抑制作用があり、

アスピリンなど抗凝固剤（血栓防止薬）と併用すると出血傾向が強まる、

なんて怖すぎる。

サプリどうしは相互作用や効果を高める飲み合わせがあるから、

「サプリの飲み合わせ辞典」なんていうのを

誰かお医者さんが出したほうがいいのではないかしら。

我が尊敬する青木晃先生あたり、

わかりやすい「飲み合わせ辞典」を出してくれないかな。