ハーモニー
歌詞はメロディを伝えるための手段でもある、と私はビクター音楽カレッジで作詞を教えていた頃、授業で話していました。音楽という世界で歌詞とはどんな役割りをもっているのか、生徒にいろんな角度でとらえてもらうためでした。
ミュージカル・アニメとも言われた映画「長くつ下のピッピ」の日本語版歌訳詞をさせていただいたとき、歌詞を歌う声とそのメロディの構成にとても感動しました。
サビで違うメロディとメロディが重なり合うハーモニーの美しさ、さらに声をひとつの音として聞くことができたことの素晴らしさ、しかも歌詞としても成立している。それは私の作品の新境地でした。
歌詞が音としていくつもの楽器と重なり、言葉としても響き、それが大変心地よいのです。Anders Berglund (アンダース・バーグランド)氏の曲は見事でした。
私は日本語詞を「クケ算の歌」というタイトルにしました。
私の大好きな曲に「カノン」があります。パッフェルベルの「カノン」です。
今も私の一番好きな曲は「カノン」です。「カノン」ばかり聞いていた時期があり、友達がイギリスから買ってきてくれた「カノン」や「カノン」だけを集めたアルバムや小室哲哉の「Everybody's Jealous 」など、「カノン」ばかり何枚か持っています。
「カノン」も違うメロディのハーモニーがたまらなく美しい曲です。
ずっと、そういう歌を作りたいと思ってきました。
人生も違う人と人が奏でるハーモニー。
組み合わせ次第で、素晴らしくも悲劇にもなります。
人と人との様々なハーモニーを書いていきたいと思います。
話を音に戻しますが、最近気持ちがいいなと思う音の声に出逢いました。
歌詞とメロディのバランスもいいし、構成もおもしろくて、何度も聞いています。「そばにいるね」という歌です。青山テルマとSoulJaの作品です。
すれ違った心の本音の歌詞も好きです。そしたらこの歌は、ヒットしていました。
♪どんなに遠くにいても
かわらないよ
どんなに離れていても
心の中ではいつでも一緒♪
「そばにいるね」の歌詞はこんな感じです。
だから、がんばって!
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