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MAYOからのメール

ヴォーカリスト永田真代から、メールが来た。
私のメアドを知っているはずなのに、わざわざ何かに載っていた仕事用のメアド宛てにメールを送ってきた。彼女らしいと、ちょっと微笑んでしまった。
そのアドレスでもいいけれど、と返信した。彼が逝ってしまってから、何かをするのにとーっても時間がかかる真代がパソコンを起動させたのを嬉しく思う。
偶然にも私はロサンゼルスで録音した永田真代のアルバム「パトス」を聴いていた。パトス・・・それはギリシャ語で感情、情熱。
その時流れていたのは「THROUGH THE NIGHT」
それは探していた答えのような気がして、私はまた夢を見るために目をつぶった。
ねぇ、あそこへは戻れないけれど、少しずつ別の場所へ進んでいこう。

真代の歌声が耳で鳴り響いた。
歌は次々に流れる。思い出は遠いね。私たちがあの頃広げて見た未来への地図は、こんなはずじゃなかったよね。
そのことを私が書くと、あなたが泣くから、私はもう書かなくてもいいと思っている。
康珍化がプロデュースしていた子のライブで、真代の「離れていても」が歌われていた頃のこと、いつか話してあげようね。
♪夢のつづきはもう 一緒に並んで見られないけど♪
そう歌うあなたに、私が言えること。
彼の代わりにはなれないけれど、夢のつづきは一緒に見てあげられるよ、私でも。
この季節があなたの心にはどんなに寒くて厳しいか、私にはわかっているよ。歌うことを選ぶのは簡単じゃなかったことも。






この日記は、書いたけどアップするのを躊躇っていました。新しい年が来る前に、大丈夫というメールをもらったけど、私はあれからまた考えて、やはりこの日記をブログに載せるのはやめようと思っていました。
それなのに載せたのは、2通目の大丈夫というメールを年が明けてすぐにもらったからです。
彼女がアーティストとしての決心をしてたから。(1月1日 記)

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