ペンネーム青木武子
和ヨーガの本を書いてと師匠に言われて、だんだんその気になっていました。和ヨーガの記事を書きたいなーと思っていました。
それで「虹」という雑誌に頼まれて、原稿を書くことにしました。
引き受けてから本を見て、しまった!です。このページの記事を書くのは私ではないなと思いました。
ページは人物を取材して記事にするページ、しかも記名である必要のないページと判断しました。それに書きたいことと、すこしズレがありました。
ボランティアの方たちで作っているので、書く人が足りないんだそうです。
そう聞いて、ずいぶん失礼だなぁ~と思いました。
さらに、ギャラは払えないと言われました。
プロというのは仕事をしてお金をいただきます。書く人がいないから書いてと言われては、とても困ります。お金は払えないというのは、想定外です。
まぁ、私はたいしたヤツじゃないから、しかたがないかと思いました。
相手もプロじゃないしーと妥協する理由を探しました。
原稿を書いてみて、ますますこの本のコーナーは私の記事じゃないという気がしました。ならばこのコーナーらしい記事にしなくては・・・と、ここで応えようとするのが、プロの悲しさです。よせばいいのに、違うタイプの記事を書きました。「虹」のバックナンバーを真似して書きました。これだと、私ではありません。誰が書いたかわからない感じがしました。
よせばいのに、私は2パターン入稿しました。
編集の方は、もちろん二つ目に書いたほうがいいとおっしゃいました。
私はノーギャラでも本は有料なのだそうです。
ならば最初に書いたほうが、本がお金をいただいて当然の文章だと私は思いました。編集スタッフがそれでいいと言ってくれても、私はどうしても納得ができません。電話でかなりきついやりとりの後、どうしても二つ目に書いた原稿を使うと言われました。馬鹿は私なのですが、どうしても相手が頑固に思えます。大切にしているものが違うので仕方がないと、今は思います。
本来なら、私には著作権があり、原稿を取り下げることができます。
相手からすると、ものすごく意地悪なやり方です。
そこまでする人はあまり知りません。
私にとって商品価値のない、作品ではないただの記事を掲載するのであれば、名前を使わないという手段もあります。
たぶん最初で最後の名前として「青木武子」というペンネームにしました。
一つ目なら許 瑛子、二つ目を使うなら「青木武子」でお願いしました。
マネージャーや出版社、いろんな人が大切に守ってくれた名前を安売りするわけにはいかないのです。この程度のものを書いてはいけないと、さんざん先輩から言われてきました。この程度のものを書いた私がいけなかったのです。たいした名前ではなくても、私には大切な名前なのですから。
時が流れて「虹」が発売されました。
見てみれば、なんのことはない・・・一つ目の原稿が載っていました。
二つ目用の名前、青木武子で・・・・。
今思うと、読む人には、どっちだっていいことなのかもしれません。
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