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EVER

あなたですか?
私の探す人は?
やはり、この世界でも、私たちはダメなのですか?
あなたではないのですか?
何も感じないのなら。

その朝、突然聞きたくなったその歌は「EVER」だった。
この歌を書いたのは、1990年の春だった。
かつての仲間たちと作ったアルバムの中の一曲だった。
ねぇ、アルバムのタイトルはなんだった?
GAZE」でよかったんだっけ?
そんな古い記憶。ずっと、書かなかった思い出。
私はこの中でlyricsのプランをたて、プロデュースもした。
全員がプロデュースをするアルバムを作ろう!をコンセプトに、
所属事務所の作家全員が、集まった。同じ目的をもった仲間だ。
こんなに自由にのびのびと詞を書いたことはないというくらい、
あの企画は自由で楽しかった。あの詩作は、楽しくて嬉しかった。
もちろん、書くことそのものは、苦しくもあるし、
物理的に疲れるのはいつもの当然なのだが。
一緒に書いてくれた作詞家の只野菜摘は、
無機質みたいなのに芯が熱い・・・
私にはそんな女性に感じられた。
「何かが降りてきて詞を書く」
彼女がそう言ったとき、とっても驚いたのを覚えている。
いいなーとも、思ったのも・・・。
作曲家は広谷順子 比山貴咏史 関根安里 
そして今は亡き 川上明彦。
このアルバムを作るためには、最高のメンバーだった。
その頃の企画書用メモが、出てきた。
なんと!郵便物の封筒の裏に書いてあった。
私らしい・・・。
Dream in Dream・・・心の旅 内外から表現 宇宙と心と自然をテーマ メディテーション 安らぎと悲しみを同時に伝えられるようなもの・・・などなど」企画書を書く前の構成メモが、びっしり書いてあった。
偉かったんだなー、私って。
今、ここにいるのは、誰だ?って、感じね。

実は私たちには、目的があった。
このアルバムを、中森明菜のために作り、
売り込もう!っていう計画が。
私たち6人は「もしダメだった時は、
他の歌手が歌ってもいい」ような中途半端な製作ができるほど、
器用でも若くもなかった。ってか、若かったけど、
そういう人間性じゃなかった。
だから中森明菜にどっぷり意識を集中して、
入れ込んで、私たちは6人が一つの何かみたいになって
作品を形にしていった。言いたいことを言い合ったのに、
嘘みたいに傷つかなかった。誰にも腹が立たなくて、かと言って、
ベタベタの馴れ合いもなくて。クリエーターとしては、最高の関係だったと思うのは、私だけだろうか。レコーディングも6人だった。
こんな風に、作家全員で顔をつき合わせて作ったアルバムが、
よくないわけがない。
と、これは私の自負。
全部で11曲?「詮索」を入れて12曲?作った。
その中の一曲が中森明菜のシングルに決まった。
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もし戻れるなら、あの頃にもどりたい。
・・・もし、あの頃に戻してあげるよと言われて、
あの頃にもどったら・・・みたいなの。
体を離れて自分が自分を見ている風景---
打ち合わせで只野に書いてほしいと言ったのは、
そんな内容だったような気がする。
そうやって上がってきたのが「水に挿した花」だった。
魂が肉体から離れるイメージの詞は、
まるで魂が肉体に宿ったみたいに言葉になった。
これは、すごく楽しい感覚!私が考えていることを、
私ではない誰かが書く。
自分が詞を書くのとは違う喜びを初めて味わったのも、
あの詞だった。あの時だった。
「Hallucination」「Silence」「舞い上がる舞い戻る」・・・
タイトルからしても、重たいアルバムだったなぁ・・・。
それなのに何故か気持ちがいいアルバムだ。癒される。
あの頃、よく瞑想していたなぁ私。
このアルバムを作るとき、頭に浮かんでいた本があった。
「アウト・オン・ア・リム」(シャーリーマクレーン著)だった。
もう20年以上も前、私は、陶芸に夢中だった。そして陶芸の先生に進められたのが、この本だった。
「ご自身の運命を受け入れられたらどうですか?」
と先生はおっしゃっていた。
先生のご主人はお坊さんだった。
私の運命の話は、横に置いておいてっと。
何故、私はこんなことを書いているかと言うと、そうなんだ。
Spiritual
ブームに乗っかろうと思って!って、嘘嘘!
あっ、でも、それもいいかも・・・って、今思った。
でも、そんなビジネスは後回しでいいよね。
今は、そんなことより、私の潜在意識の話。

とにかく「EVER」だった。そして思い出を探した。
歌詞とか音とか。

この記事を書こうと思ったのは、
この頃スピリチュアルな話題が周りでも増えたから。
出来事は、わたしにとって、書くことへのきっかけ。
ソウルメイトは、お互いにわかる・・・と、なんかに書いてあった。
気づきを与え合う、存在。
魂のレベルを向上させあう存在。
ソウルメイトには種類があって、
ツインソウル、ツインフレームというソウルメイトは、
普通のソウルメイトたちとは、ちょっと違うらしい。そう、私にもソウルメイトがいる。
私たちは、もう逢っているかもしれない。
まだ、出逢っていないかもしれない。
ソウルメイトに出逢った瞬間にわかったという人もいる・・・
私じゃないけど。
強烈な感情でひかれ合ったそうだ。
赤い糸で結ばれた運命の人が、
ソウルメイトなんだろうと思っていたけど、
それだけじゃないみたい。
自分に気づかせてくれるソウルメイトや、
傷つけてくるソウルメイトもいるらしい。
えーっ!て、感じだ。
ツインフレームは、恋愛に発展する可能性はない、
仕事のパートナーみたいな関係らしい。

創作意欲とは、不思議なものだ。
何かが降りてきても、おかしくはないのだ。
話が横っ飛びに時代を超えて、思いっきりそれたところで、
大好きなアルバムの一曲にもどろうか。
着いて来てる?
EVER」はデータがないから、今からテープおこしをします。
聞きながら、詞を書きおこすってわけ。肩がこりそう・・・。

EVER

作詞:許瑛子 作曲/編曲:比山貴咏史  Vocal:広谷順子

中森明菜にプレゼンしようとして作った楽曲。

アルバムの中で唯一アカペラのこの曲は、

曲を書き、アレンジをした比山さんの1人コーラスの伴奏!?が

メロディーを包むように流れていて、実に美しい。

それだけでも、ものすごい価値がある。音楽好きじゃなくても、

この気持ちよさはわかると思う。

これこそ、声のマジック、音のマジックだ。素晴らしい!ぞくぞく。

中森明菜がコーラスまでやるって、比山さんは考えたのだろうか。

まさかな・・・。なんて、今更考えた。

とにかく、このアルバムは世の中には出なかった。

たぶん私たちの誰かが、

このアルバムの一曲を他の歌手に歌わせるのは、

そんなに難しいことではなかったと思う。

でも私たちは、それをしなかった。

このアルバムの作品をすべて、世の中には出さずに、眠らせたのだ。

それが、必然だったのかもしれない。

これからも、出逢いがたくさんあるだろう。
楽しみだ。

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