見つめ合った

まっすぐで、真っ黒な瞳。
こんなに感動したことはない。
なんてなんてなんて可愛いの！
ヤマガラーーー！！！
もちろん、野生の鳥。
おいで、おいで、チュチュ、こっち、おいで。



私の手に舞い降りてきて、
一瞬、私の顔をじっと見つめた。
ひまわりの種の中から、ちゃんとクルミを見分けて、
素早くくわえると木に戻る。
また、やって来る。
爪を立てることもしないで、軽く乗ってくれるから、
少しも痛くない。やさしいんだ。
じっと、真正面から私を見た。
私もヤマガラの目を見た。
人間を疑うこともなく、純粋な目。
私を信じてくれてありがとう。
こんなに美しいものが、この世界には、まだあるんだね。
心が渇いていたから、涸れてしまう前に会えてよかったよ。
従兄は急患で、気がついたら姿が見えなかった。
従兄のお嫁さんは、皮膚科医。
もうお互いの体の話で盛り上がり、
ヨガ教えに来てーと言われて約束して、
私がいいと思っているいくつかの健康法を話して、
お茶とか本とか手紙とか送る約束をした。
彼女も最近やりだした中医学とその先生のこととか、いろいろ話してくれた。
青山で子供三人育てていたスッピンの彼女は、
都会を離れた田舎町で、今も素敵だった。
人の体も大切だけど、自分も大事にしようよ～。
それにしても「第四章 發願利生」は、すばらしかった。
お経ね。感動で泣きそうになった。
この世には、またまだ感動だらけだ。
お布施とは、お金だけじゃなくて、気持ちや想いもお布施になるんだって。
想い！
仕事をすることもお布施になる。
いっぱいお布施をすれば、仏がそれから学んで偉い仏になれる。
和尚さんが、そんなふうにお経を説明してくれた。
経典をもらって、とってもうれしかった。
「發願利生」の話は、長くなりそうだから、やめておくね。
それはいくつかある中のひとつの考え方、ひとつの答えかもしれない。
大切なのは・・・愛し続けること。