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ザックリ

やっぱり、ぼんやりとしていたんだと思う。
スライサーでやってしまった。
右手の小指を、ザックリと!
キャベツを千切りにしようとして。
ううううううう。
痛みより、流血。
そのまま、料理を続けようとしたけど、
血が止まらない。
傷口、深いかも。
ぺらぺらの皮を元に戻した。
確か昔、医者のおじいちゃんが取れた指がくっついたと言ってた話とか脳裏をよぎったもんで・・・。
いや、指はくっついていたんだけど、あわてたもんだから。
それで指をギュッと押さえていたんだけど、
血が止まらない。
ダメかな。ダメそうだな。ダメだな。
ティッシュペーパーにどんどん広がる流血。
「ちょっと、病院行って来る」
「押さえておいたら、止まらないかな」
ひとりが心細そうな母を置いていくのは、心配だったが、
とりあえず、血ー止めなくっちゃ。
帰ってくる子供とか、映画から帰ってこない姉とか、
かけたかった電話とか、荷物を取りに来る人とか、
全部どうすることもできないまま、
とにかくタクシーに乗った。
血、指をはなすとやっぱりドクドクあふれ出る。
どれくらい出たら、ダメなんだっけ、血って。
近所の救急病院に着いた。
最後にお会いしたのは二年前?な若先生は、
相変わらずおやさしいけど、
血はダメ僕ぅみたいな感じがするのは、私だけだろうか・・・。
なんで、こんなこと考えたかと言うと、急患3人いたの。
一人が朝から下痢なのに、今頃来たんだよの患者で点滴、
もう一人は外国で打ってきた針が首に2本残っている怖い系のおじさん。
針のほう、先やっちゃうね、先、帰しちゃうからーとか言われちゃって。
嘘、私がいちばん後!えっ、私はどうなる?
なんてわけで、待ってる間、考えなくてもいいこと、考えてたわけ。
誰かがすぐ駆けつけてくれる、なんて夢のような想像もしてみたけど、
現実は、ねぇー。
救急病院の悲しさだわ・・・。血を見て、笑わないでよ~お医者さん。
「ほらねー、僕が押さえたら血が止まったでしょ」
ってお医者さんんん・・・違うと思う・・・けど、私はぐったりしていた。
パニくらないために気力を使い果たした感じー。
やっとお医者さんが来て、私がふらふらしていたのは空腹のせいかもしれないけど、
傷口を見るのは、意外と平気だった。
皮は、ダメかもねと、軽く言われ、皮膚があがってくるのを待ったほうがいいかも。
見て、皮のこっちは、死んで黒くなるかも、
まっ、いちかばちか最善をつくそう、はっはっはっ、って
そこ、笑うとこじゃないでしょー。私は泣きそうなのにー。
とにかく縫おうということになった。
痛いのはここだけだよと言われながら、麻酔して、
なんだか、かたまりみたいになった指を縫ってもらった。
六針!
で、激痛。家に帰った来た頃。痛ぁーい!
確かに麻酔がきれたら、痛みが出るかもとお医者さんが言っていた。
はっはっはっ、痛みが出るかも、と。
外科の先生は、苦手です。。。。。
うちの従兄のお兄ちゃんも、手術なら、俺の目が悪くならないうちにおいでよ、
おっ、手元が狂った!なんて、なるとまずいから~なんて、
法事の時とか、冗談じゃないよーな冗談を飛ばしてくれる。
そういうのって、どうよ。
でも、医者にも心はあります!知っています。
で、話し戻して、激痛。
これは、お産より痛いかも・・・。
本当に久しぶりに、とっても痛くて、9時にもうベッドに入りました。
だって、目が覚めるてると痛いんだもん。
うん、とにかく、痛いんだもん。
痛み止めはイヤだったけど、この痛みを我慢するなんて私には無理。
伯父が従弟の足を麻酔なしで縫ったけど、
あの絶叫はこの痛みを超えていただろうとか、その後の痛みはこれくらい?とか、
慰めにもならない共有を探したりしても・・・、痛みからは解放されなくて、
こういうとき、動物は寝るに限る。
洗い物する羽目になった人とか、書き物手伝う約束した人とか、
本当にごめんなさい。
そんなわけです。

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