音色

大地に解けていく
大空へ
緑の葉へ
とめどなく流れる川へ
手足も肉体も　
心も精神も魂も解けていく　
音に導かれ体から溢れるエネルギー
わたしと風と大地と水の流れと
呼吸するすべてのものが、
愛しいすべてのものと、
ひとつになっていく
そんな夜 開かれた暗闇に響くのは
尺八の音とギターと箏の音色
竹の笛とピアノとパーカッションの音色
寄せては返す、澄みきった音色に誘われて
深く深く、深呼吸
心は透明な澄んだ場所へ
おだやかに静かに
欲しいものなど、ホントは何もないのかもしれない
迷いのない　戸惑いのないやさしさ
希望をなくさない地球の音色